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手書きあれども文書きなし [慣用句]

講談『伊賀の水月』

美しい文字を書く人……手跡(て)の人は、得てして文章は書けない。
美しい文章を書く人は、文字が汚いという意味。

自分の慰めに。

まじめに書けば、文章(のリズム)を気にしていると、文字の綺麗さを気にしている時間的な余裕はないよね。少なくとも。

ま、パソコンになって、そんなこともなくなってしまったのかもしれないけど。
でも、未だにオレは、万年筆が手放せないです。
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どんな些細な勝利でも、一度自分に勝つと人間は急に強くなれるものである [慣用句]

bnkr_01_hyoshi1.jpg
文学フリマに出す同人誌、「bnkr(ボンクラ)vol.01」の入稿が完了しました。
あとは刷り上がってくるのを待つばかり。

【詳細】
第八回文学フリマ
開催日 2009年 5月10日(日)
時間 開場11:00〜終了16:00(予定)
会場 大田区産業プラザPiO
サークル名「bnkr」
ブース番号「G-13」

みんな来てね、来れなくても買ってね。
全92ページもあって、たったの500円(予定)です。
ちょーおトク

表紙は漫画家の「うめ」さんが書いてくれました。
これだけでも500円の価値はあるよ!
ちなみに「うめ」さんの片割れ、おざわさんも小説に初挑戦してます。

オレは、何度も言ってるけど、当初は脚本の一部を掲載して
お茶を濁そうとしていました。

でも、同人たちのがんばりに触発され、
また、芝居で頑張っている仲間や、
読んでくれて励ましてくれた友人たちの心意気を感じ、
逃げてちゃイカン!っと。

当初の脚本もそれなりに頑張って書いたつもりだったんたけど、
やっぱり「逃げて」いました。
それは内容的にも「お茶を濁していた」なぁと。

書き直した小説版は、出来不出来はともかく、
いまの自分と正面から向き合った結果に出てきたものです。
まっすぐに自分の中に降りていって、
自分の真にあるモノに近づき、
それを形にできたという実感があります。

もちろんまだまだ甘い部分も多いし、完成度には疑問符もつくけど、
でも、この実感は大きい。

「どんな些細な勝利でも、一度自分に勝つと人間は急に強くなれるものである。」(キルケゴール……だったかな?)

この言葉を信じて、脚本版も書き上げます。
ほかの企画も進めます。
やる気というか、書く楽しさ、創る楽しさも、
久しぶりに戻ってきた気がします。
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腹の皮が張れば、目の皮はたるむ [慣用句]

2ヶ月ぶり?の更新。また地道にやっていきますか。

何の落語で聴いたでしょうか。少なくとも先代金馬の「唐茄子屋政談」では聴いた気がします。

親に勘当されて、3日ぶりに飯を食ったら、眠くなって寝てしまった、それだけのことですが、至言です。しかもどうしてこう粋な言い回しができるのでしょう。こういう日本語を大切にしたいですね。

なんて、最近流行の書籍みたいですね。


下戸の建てたる蔵もなし [慣用句]

「一日江戸人」杉浦日向子・新潮文庫

酒飲みの皆さん「下戸の建てたる蔵もなし」なんて言い訳しながら、飲んだくれていませんか? この言葉には続きがあるのです。

正式には「目出度やな、下戸の建てたる蔵もなし、上戸の建てたる蔵もなけれど」です。

つまり、酒を飲もうが飲むまいが、蔵なんか建つもんじゃないよと言うことです。蔵を建てることばっかり考えていると、酒のうまさもわからなくなってしまう、そんな感じですね。

こういうのを「庶民の品格」というのではないでしょうか。俺たちゃ庶民なんだから、酒を飲もうと飲むまいと、うまいものを食おうと食うまいと、どっちにしたって蔵なんか建たないんだから、楽しくやろうよ、ってなもんです。

ちなみにワタシは下戸です。蔵からは最も遠い人間かもしれません。


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桃李ものいわざれど、下自ずから蹊を成す [慣用句]

桃李不言 下自蹊成
(史記−李将軍列伝)

成蹊大学の回し者ではありませんが、学校の授業で習って以来、好きな言葉として覚えています。

意味は、「桃も李(すもも)も、何も言わないけれど、その良い香りで人を導き、その下には自然に蹊(道)ができるものだ。同じように、人望のある人には、自然と人が集まってくるのだ」というところでしょうか。

無駄におしゃべりなくせに人望もなく、人付き合いも苦手なおいらには、もっとも縁遠い言葉かもしれません。だからこそ、憧れる言葉なのでしょう。

単純に桃が好き、というのもありますが。


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明日は明日の風が吹く [慣用句]

個人的には、これをモットーにしたいんだけど、なかなかできません。

多分本当の意味は、「今日を後悔無く精一杯生きよう」と言うことだと思います。今日なすべきことを一生懸命やっていれば、明日のことは明日考えればいいのだから。

でも、それができません。子どもの頃から、毎晩、寝るときに、もっとできたんじゃないか、今日やるべきことがあったんじゃないかと、後悔しながら、なかなか寝付けいないこと、甚だしく、未だに変わっていません。

今年は、僕にとって激動の一年でした。部屋に帰ってすぐに寝てしまう日々でも、「今日もっとできたんじゃないか」という思いは消えません。

欲張りな自分と、できない自分と、常に葛藤しています。そろそろ見極めがついてもいい歳のような気もしますが。

「明日は明日の風が吹く」と、寅さんも言ってました。でも、寅さん自身、きっと常に明日のことを憂いながら、でも考えてもしかたがないと、半ば諦めていたんだと思います。

かつて会社の先輩に「明日できることは明日やる」という言葉を教えてもらいました。それぐらいでないと、身も心も持ちません。もちろんその言葉にも、裏があるのですが。


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苦爪楽髪 [慣用句]

「大東京ビンボー生活マニュアル」前田つかさ

……あまりに忙しくて、更新が滞りました。すみません。

このコトバを覚えたのは、上記の漫画でした。タイトルとは異なり、のほほんとした東京生活が描かれています。今は文庫にまでなってるみたいで、ビックリです。

意味は「苦労しているときの爪と、楽しているときの髪は伸びるのが早い」という意味です。何となく、わかりませんか? 苦労して、手作業をしていると、指先を守ろうとして自然と爪が早く伸びる気がするし、頭使っていると毛が薄くなりそうだから、楽してるときは、髪早くのびそうだし。だいたい、路上生活者に、あんまり禿はいないし。

ところが、です。あとで、「楽爪苦髪」というコトバがあることを知りました。

そう言われてみると、楽してるときは爪を切るのを忘れそうだし、苦労してると髪を切りに行く暇もなくて、気がついたらずいぶん伸びてる、月日がたつのはずいぶん早いなあ、なんてこともあるような気がします。

今の僕は、髭も、髪も、爪も伸び放題……はい、言い訳です。


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衣食足りて礼節を知る [慣用句]

昨今のニュースを見ていると、ホンマかいな、と思いますね。食うに困らなくなって暇をもてあますと、人間ろくなこと、しないんじゃないか、って気さえしてきます。

でも、それさえも本当でしょうか?

飽食の時代だからこそ、人が不幸なニュースばかりを求めているんじゃないでしょうか。

貧乏な時代なら、あらゆる犯罪の原因が「貧乏だから」とひとまとめにできる。でも飽食の時代には、ほかの原因探しに躍起になる。原因がないと不安ですからね。

歴史的に見て、昔も今も、貧乏な時代も飽食の時代も、個人の世界って、そんなに変わんないんじゃないかって気もします。

【追加】
でも、お腹が空いてる時って、妙にイライラして、人に厳しく当たったりしちゃいます。そんなとき、「衣食足りて礼節を知る」ってブツブツ言いながら、納得したり、反省したりします。


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神様はサイコロを振らない [慣用句]

有名なアインシュタインの言葉。

「量子が確率論的に振舞うとする量子力学」に対して、「そんなはずはない」といった言葉だそうです(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)。

なんのこっちゃ。

僕は元々、「神」をたとえに出すことが好きではありません。友人がこれをネタになんか書け、というので、採用しました。

そうですねぇ、万が一神がサイコロを振らないとしても、神ならぬ我々は、果たしてどうでしょうか。試験の時、鉛筆を転がした、なんて言う人がいますが、本当に転がしました?

でも、自然と「確率が高そう」な方へ行ってしまいますね。また中島みゆきですが
「宝くじを買うときは、当たるはずなどないと言いながら買います、そのくせ誰かがかつて、一等賞をもらった店で買うんです」(明日天気になあれ)
ってことですよね。

ま、神じゃないですから、我々は。


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人を呪わば穴二つ [慣用句]

他人をのろって殺そうとすれば、自分もその報いで殺されるから、葬るべき穴は二つ必要なことになる(「広辞苑第4版」)

って書いてあるけど、もう少しわかりやすくいうと「他人を殺そうと思って、墓を掘ると、自分の墓穴も掘ることになる」という意味。

先日、応援するサッカーのチームの選手が、同点とするべきPKをはずした。そのとき、相手の選手が、その選手に向かって拍手した。

そんなときにいってやりたいコトバ。

ま「負け犬の遠吠え」だけど。

いろいろ思い浮かぶ関連語は……因果応報、同じ穴の狢、明日は我が身?

このコトバを覚えたのは、たぶん中学生ぐらいの時、新井素子の「星へ行く舟」シリーズ。若い頃衝撃を受けた言葉は、よく覚えているものですね。


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